導入事例 - 明治安田生命保険相互会社
明治安田生命保険相互会社は、「明治生命」と「安田生命」が2004年1月に合併して誕生した約140年の長い歴史と伝統をもつ生命保険会社です。
2017年に新たな企業理念「明治安田フィロソフィー」を定め、お客さまに「確かな安心を、いつまでも」お届けするとともに、「信頼を得て選ばれ続ける、人に一番やさしい生命保険会社」をめざすことを掲げました。
人財戦略においては、職員一人ひとりの主体的な能力・キャリア開発の支援を目的として、2020年に企業内大学「MYユニバーシティ」を設立しており、グループ経営を支える経営人財と専門人財の双方を計画的に育成していくためのデュアルラダーの強化に取り組んでいます。
そんな明治安田生命の人財戦略を支える仕組みの裏側について、人事部/人財開発グループの石田様、石川様、梅田様にお話を伺いました。
※部署名は2023年2月取材当時のものです。
当社の人財戦略では、人事マネジメント改革という位置付けで、長期的な時間軸でのキャリア形成、「明治安田フィロソフィー」を体現できる人財づくり、従業員一人ひとりに寄り添った活躍支援という3つの軸で、人財育成に取り組んでいます。
その中でも「明治安田フィロソフィー」を体現できる人財づくりが一番重要であると考えています。
「MYユニバーシティ」を設立するまでは、集合研修や社内のネットワークを使った動画研修といった対面や出社ありきの教育が中心だったのですが、コロナ禍で急激にオンライン化やテレワークが浸透していく中、環境の変化に対応していくことが必要となり、新たな教育のあり方を模索していました。
当時の課題としては、社内のネットワークを利用せずに、個人のデバイスから職員がいつでもどこでも学べる環境を構築することでした。
学ぶ意欲の土台づくりができたと感じています。
勉強や自己研鑽というと、仕事が終わった後や休日には私も含めて取り組めていない職員が多かったのですが、SmartSkill Campus に「MYユニバーシティ」を開設したことで、スマートフォンからいつでもどこでもアクセスして、10分程度の短時間の動画で視聴できるようになり、通勤時間や待ち時間などスキマ時間を有効活用しながら取り組める環境が整いました。
「MYユニバーシティ」の学部数も設立当初から増やしており、受講者数も伸びてきています。
「明治安田フィロソフィー」でめざす姿
「明治安田フィロソフィー」と人財戦略についてお聞かせください。
「明治安田フィロソフィー」における「MYユニバーシティ」の役割をお聞かせください。
企業内大学「MYユニバーシティ」は、人財育成の根幹をなす枠組みとして2020年に設立しました。
当社の中では、幅広く多角的な知見や資質を身に付けてマネジメントをしていく「経営人財」と、特定の分野において専門的な知識・スキルを有する「専門人財」の2つを定義しています。それぞれの人財が活躍をめざす成長の場が「MYユニバーシティ」の役割となっており、そこに必要なコンテンツを準備しています。
経営人財向けには「経営学部」があり、当社の役員・顧問等が自身のこれまでの経験を対面で語ったり、動画で視聴できるようになっています。専門人財向けには「11の専門学部」があり、実際に社内で活躍している専門人財が教授・講師となり、講義を生配信をしたり、同じく動画で視聴できるようになっています。
その他にも、世の中の時流やビジネススキルを学ぶことができる「ビジネス総合学部」や、DX・ITスキルを学ぶことができる「DX・ITリテラシー教養学部」があり、教育の「1丁目1番地」となるプラットフォームを築いています。
「MYユニバーシティ」設立時に直面した課題
「MYユニバーシティ」を設立した時にどんな課題がありましたか?
「MYユニバーシティ」の設立において SmartSkill Campus を選んだ理由を教えてください。
1つ目は、セキュリティ面が非常に安全であるということです。新たな社外のネットワークを利用する場合、時間をかけてさまざまなセキュリティのチェックをするのですが、御社(レビックグローバル)はもともと取引実績があり運用上も問題がなかったので、スムーズに導入することができました。
2つ目は、私たちの要望に的確に応えてもらえたことです。求めている姿に向かって「MYユニバーシティ」の設立を進めていくことができました。
3つ目は、自社のオリジナル動画を掲載できることです。「MYユニバーシティ」では、多数の講座で映像制作も御社(レビックグローバル)に依頼しているので、充実したコンテンツが掲載できるようになりました。
「MYユニバーシティ」設立後の効果
「MYユニバーシティ」を設立してどのような効果がありましたか?
具体的なお話が何かあればお聞かせください。
身近な話では、同期の職員からDXに取り組んでみたいけど何をしたらよいかという漠然とした相談を受けた際に、「DX・ITリテラシー教養学部」を紹介しました。いきなり難しいことを始めるのではなく、「MYユニバーシティ」がきっかけとなることで、少しずつ裾野が広がっていると感じています。
その他にも、当社ではITパスポートの取得を推進しており、SmartSkill Campus で取得講座を受講できるようになったことから、本年度(2022年度)の新規取得者2,000名という目標を達成しました。
「MYユニバーシティ」で社内で浸透・定着させていくために工夫していることは何ですか?
主に3つの施策があります。
1つ目は、職員がめざしたいキャリアや身に付けたいスキルに合わせた学部とコンテンツを用意することです。講義の中身についても、外部の講師ではなく社内で実際にその道を極めた人財が講師を務めることで、具体的なキャリアをイメージできる内容になっていると思います。加えてDX・ITなど移り変わりが早い分野では、世の中の情勢やトレンドをしっかり捉えながら、コンテンツを洗い替えています。御社(レビックグローバル)から日々コンテンツも紹介してもらえるので、とても参考になっています。
2つ目は、「MYユニバーシティ」をよく知らない職員に周知していくことです。当社では毎月第一営業日を「MYユニバーシティ」の日と決めて、全社を挙げて自己研鑽の機運を高めています。 「MYユニバーシティ」の日には、新コンテンツをリリースして積極的に情報発信をすることで、学ぶためのきっかけや習慣づくりができるように取り組んでいます。
3つ目は、若手職員の階層別研修で「MYユニバーシティ」のコンテンツの視聴を事前課題にしています。若手は特に今後のキャリアを描いていく大事な時期にあり、研修プログラムにもそのような内容を取り入れています。その際、研修の場でいきなり講義を受けるのではなく、事前に知識を付けたうえで臨むことで、キャリアを考える機会としての効果を高めています。
レビックグローバルのソリューションについて
レビックグローバルのサービスを実際に利用してみて評価いただいている点を教えてください。
1番は、運用面での伴走支援が手厚いところです。
SmartSkill Campus を利用し始めて操作に不慣れだった当初、マニュアルがサイト内に掲載されているにもかかわらず、電話でお問い合わせをしても丁寧に使い方を説明してもらったことを覚えています。さらに説明が終わった後は、メールでもマニュアルの該当部分の案内をしてもらえたことなど、私たちに寄り添って心のこもったサポートをしてもらえることにとても感謝しています。
私たちがこんなことをやりたいという時は、SmartSkill Campus に搭載されている多彩な機能の中から実現できるいくつかの方法をピックアップしてもらい、その中から費用面や受講しやすい仕組みを考えて、よりよい選択をすることができます。
さらに職員が受講しやすい環境を整えたいという相談の中で、いつかアプリ※で受講できるようなれば嬉しいという要望に対しても、開発に着手してもらえることとなり、ニーズにあわせたサービスの提供を受けることができて、とても満足しています。
※2023年6月ご利用開始
この「明治安田フィロソフィー」には、”確かな安心を、いつまでも” お届けするという当社の想いが込められており、お客さまとの絆、地域社会との絆、未来世代との絆、働く仲間との絆、というさまざまなステークホルダーの方との絆を大切にして“人に一番やさしい保険会社”をめざしています。
私たちが「何者で、何を目指していて、何を大切にしているか」、当社の方針や規程などの最上位概念として位置付けており、日々の業務の中でそこに立ち返って、自身の行動や取り組みが正しいのかどうか考える、羅針盤のような働きをしているのが、この「明治安田フィロソフィー」です。
特に注目されている学部があれば教えてください。
今の世の中のトレンドでもありますが、「DX・ITリテラシー教養学部」は本年度(2022年度)新設した分野で若年層を中心に非常に関心のある職員が多く、データを集計・分析していくという従来の業務から、それをビジネスにどう活用して取り入れていくのかという思考に広がりをみせていると感じています。
そのような状況で、すでに教材コンテンツを利用していた御社(レビックグローバル)に相談をしたところ、自宅でスマートフォンからアクセスできる教育のプラットフォームがあることを知り、SmartSkill Campusと出会いました。
明治安田生命保険相互会社
「明治安田フィロソフィー」を体現できる人財づくり
企業内大学「MYユニバーシティ」の設立
企業名
明治安田生命保険相互会社
業種
保険業
ご利用人数
約14,000名様
課題
-
いつでもどこでも学べる環境の構築