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コラム

ソーシャルラーニングとは

2021.11.02

人材の流動化により、「あいつがいた頃はできたことが、今はだれもできない」という現象が起きている企業がけっこうあります。「ナレッジのマネジメント」ができていない結果だと思います。会社が大きくなり、拠点が広域化し、従業員の数や移動が多くなると、ますますナレッジのマネジメントは困難になります。
そして、社員の属人的なスキルや経験を、企業の財産として蓄積するという課題の解決方法として「ナレッジマネジメントシステム」が提案されてきました。
「ナレッジマネジメントシステム」のナレッジの収集・蓄積の手法として、「ソーシャルラーニング」がよく導入されます。

目次

  • ナレッジマネジメントの手法としてのソーシャルラーニング
  • ソーシャルラーニングを組み込むことのメリット
  • ソーシャルラーニングの成功事例
  • 最後に
  • 関連記事

ナレッジマネジメントの手法としてのソーシャルラーニング

社員の学習方法は、その提供者や方法により、「フォーマルラーニング」と「インフォーマルラーニング」という形で分けることができます。

「フォーマルラーニング」とは、「講師」と「受講者」の形で行われる研修や講習会(セミナー)、ワークショップなどで、所属する企業などが、自社従業員のためにカリキュラムを立てて、企画して行います。まさに、会社からの「公式」な学習です。当然、強制力も強めで、全体への浸透力もありますが、コストや、カリキュラムの立て方により、どうしても組み込めないスキルもあります。

対して、「インフォーマルラーニング」は「公式ではない」学習ということになります。具体的には、仕事中や休憩中に同僚や先輩との会話などを通じて行われる情報交換や、ネットでの質問箱なんてのもインフォーマルラーニングです。これらは学習内容や目標は自由で、時間や場所も決まっておらず、各個人で行われるため、会社としての情報の蓄積や共有が難しかったという経緯があります。

「ソーシャルラーニング」もインフォーマルラーニングの1つで、TwitterやFacebookなどのSNSや、ブログ、YouTube、Q&Aサイトといったソーシャルメディアを学びのツールとして活用する学習システムを指します。
フォーマルラーニングのように、「講師(教える側)」と「教えられる側」の役割を明確化・固定化した一方的な教育ではなく、参加者同士がネットワークを通じてインタラクティブに教え合うことで、インフォーマルラーニングは成り立っています。

この「ソーシャルラーニング」の仕組みを、企業における「ナレッジマネジメントシステム」に取り入れることにより、フォーマルラーニングでは行き届かないスキルやナレッジの共有を実現しようという試みが進んでいます。

ソーシャルラーニングを組み込むことのメリット

本来インフォーマルな学習方法であるソーシャルラーニングを、企業のeラーニングシステムに取り込むメリットとしては、以下の効果が期待できます。

  • 汎用の教材にはない、会社カルチャーを反映したe-ラーニングができる

    会社のカルチャーに沿った質問ができるので、具体的かつ、細かな意見を貰え、先輩やエキスパートの経験をシェアすることが可能です。これは汎用の教材ではできない、最大のメリットかもしれません。

  • 不得意分野の克服が可能

    フォーマルラーニングではしばしば、「置いてきぼり」や「何となくわかった気になる」といったことが起こりがちです。これはカリキュラムや講師の教え方、また、研修など1回しか機会がないなどの理由で起こりがちです。ソーシャルラーニングであれば、十分に理解しきれなかったという内容を質問し、いろいろな人の言葉で納得がいくまでやり取りすることで、学習の完成度がグッと上がります。

  • 最新の情報について学べる

    どの会社でもアンテナを高く張って、最新の情報を持っている人物はいるのではないでしょうか。しかしながら、日常、その人物の知識を分けてもらえる人は、関わり合いのある、周囲のごく限られたメンバーになります。ソーシャルラーニングに参加してもらえれば、他の社員がその恩恵にあずかることができ、さらに触発されて、自発的に情報を収集、共有するモチベーションが育まれ、更なる活発化が期待されます。

  • 代理学習として

    代理学習とは、「何かについて知りたいが調べる時間がない。そういう時に誰かに振って、まとめてもらって学習する。」という考え方です。質問もある種の代理学習ではありますが、ここでの代理学習とは、より再利用や情報の蓄積を目的として、効果的に行われることが期待されます。プロフェッショナルとして役立つ形で情報収集しあい、そこから効率的に学ぶということです。

  • ソーシャルスキルやコミュニケーションスキルの上達

    ソーシャルラーニングの核は、共有とコラボレーションによる学習です。課題やアイデアを話し合い、お互いに刺激しあったりする過程で、個人は自立性や自律性、相手の個性を尊重する柔軟性を養い、コラボレーションに欠かせないソーシャルスキルやコミュニケーションスキルを身につけられます。

ソーシャルラーニングの成功事例

ソーシャルラーニングは米国のIT企業などで積極的に導入され、成果を上げています。

有名な例ではGoogleの取り組みです。Googleは、「社員一人ひとりがイノベーションへの貢献者であれ」と位置づけ、新しい製品・サービスや会社の改善などのアイディアを、全社員向けのイントラネット上で積極的に投稿させています。世界中の社員がそのページを閲覧し意見を交わすことで、アイデアはより効率的にブラッシュアップされ、実際にいくつものサービスがリリースされました。
会社のカルチャーをナレッジマネジメントする手法としては、インテルの「インテルペディア」も有名です。これはインテル版Wikipediaで、社内の膨大な情報量の共有と活用を目的に、社員によって自発的に構築されました。

最後に

日常的に行っている何気ない学びの習慣をナレッジマネジメントの手法として取り入れたソーシャルラーニング。効果は知識習得だけではなく、学びの過程、つまり相手とのやり取りの中で培われるソーシャルスキルやコミュニケーションスキルの上達にあります。
何よりも、お互いに意見を出し、刺激し合うことで、仕事に対するモチベーションや、同僚とのコラボレーションの意識、つながりが強固になります。
イノベーションの創出やパフォーマンスの改善は、フォーマルラーニングの様な決まった学習内容からは生み出されないのかもしれませんね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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